長野県千曲市、標高1252mの冠着山を源流とする雄沢川に懸かる落差18mの「久露滝」は、別名黒滝とも言われ真っ黒な大きな岩から一気に流れる上段の滝は10m、下段に8mの滝があります。
昔、戸隠修験場であったと言われ、修験の山として今も荒行が行われており、毎年7月冠着神社の祭りに合わせて注連縄(しめなわ)の張り替えが行われています。
春の農作業前には五穀豊穣を願い願掛けに登る地元信仰の滝でもあります。
滝には生きる化石と言われている「ハコネサンショウウオ」が今も生息しています。

訪問日:2025年5月
畑が広がる道を通って林道に入っていくと冠着山の登山口の標識が見えてきました。
道路のカーブの場所にあり、道路が広く作られた場所にあったため、路肩に駐車しました。
冠着山の登山道ですが台風の影響で登山道は現在使用できませんが、滝までは訪問可能です。
鳥居を潜って山に入っていきます。

小川に丸太が掛けられた道を通りすぎ、道としては分かりやすいですが、荒れた場所もありますのでトレッキングシューズなどで訪問した方がいいです。
一部、斜面から道に土が流れ込んで不安定な足場になっている箇所もありましたが、ゆっくりと歩を進めれば大丈夫です。

川沿いの道を歩いて行き、歩き始めてから20分ほど、正面に黒く大きな岩が見えてきました。

漆黒の岩は複輝石安山岩(ふくきせきあんざんがん)と言われる岩とのことです。
黒々した岩壁の造形が神秘的な雰囲気を感じる滝ですね。

岩の前に立つ木にはしめ縄があり、地元信仰の滝であることが分かりますね。

岩壁の下は水平に切られて抉られていて、空間ができており、裏から滝を見る事もできそうです。
不思議な形状に切り取られた漆黒の岩は神秘的な雰囲気が漂います。

美しい静かな自然の中にある素敵な滝でした。