日本で一番長い河川である千曲川に沿って広がる長野盆地の東岸に位置する長野市松代町は、戦国時代から十代の藩主に渡って真田家が松代藩主を務め十万石の城下町として栄え、明治時代に入るまでの250年間続きました。
真田家歴代の墓がある長国寺や松代城跡をはじめ史跡が多く残り歴史の深さが感じられ、家臣として仕えてきた武田信玄の隠し湯として兵士を癒したと言われる名湯が「加賀井温泉」です。
1963年に国民宿舎として開業した「松代荘」は加賀井温泉とは名乗っていませんが、近い場所にある「一陽館」は「加賀井温泉」として営業し、源泉は異なりますが、同じ黄金色に輝く鉄分を多く含んだ濃い泉質の温泉を加温や加水することなく源泉そのままをかけ流しで提供しています。

訪問日:2025年3月
施設の中に入っていくと駐車場の横に「温泉ガス抜きタンク」ががあり、温泉の成分に覆われたタンクが目を引きます。
源泉は松代荘から約300m離れた地下300mから噴き出し、松代荘まで引湯していますが、そのままでは炭酸ガスの濃度が高すぎて危険なため「ガス抜きタンク」で分離をしているとのことです。
1998年に稼働し始めてから長い年月をかけてタンク全体に温泉成分が付着していて成分が濃いということが分かりますね。
施設に入ると和風のモダンなロビーからは庭園が見えました。

畳の休憩室もありました。

休憩室にある流し台に水やお茶が無料で頂ける機械がありました。

脱衣所はカゴと100円返却式の鍵付きロッカーを選ぶことができます。
脱衣所にも水飲み機がありました。

洗面台は6つ、ドライヤーは5つありました。
化粧水などのアメニティはありませんでした。

洗い場は20つありました。
シャワーは自動で止まるタイプとなり10秒ほどです。

ボディーソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。
内風呂は窓側に横長の浴槽がひとつあり、黄金色のにごり湯の為、入るときは浴槽の底が見えないので、ゆっくり入っていきました。
湯口の周囲には温泉のカルシウム成分が固まって天然石のように付着しています。
天然温泉100%のお湯は鉄の香りの独特の匂いがする湯です。

湯口から流れるお湯は無色透明ですが、空気に反応して浴槽に入ると黄金色に変化しています。
露天風呂は6人程が入れる大きさです。
サウナはありません。
加熱せず、加水せず、循環ろ過せずの100%源泉かけ流しを実現しており、季節ごとに出湯量を調整して適温を保つように工夫しているとのことです。
夕方に訪問しましたので人も多くてゆっくりはできませんでしたが、濃い泉質の温泉を良心的な入浴料金で入れるのは最高でした。
- 日帰り入浴料金:600円(2025年現在)
- 日帰り入浴営業時間:10時~22時
- 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性中性高温泉)
- ph値:6.7(中性)ph値とは
- 住所:長野県長野市松代町東条3541