100名滝

実際に訪問して体験した100名滝の情報をまとめて紹介しています。

〖長野〗断崖にふたつの巨爆「米子大瀑布」の圧倒的なスケールの滝を見に行こう!

長野県と群馬県の県境にまたがる四阿山のカルデラの断層を流れる米子大瀑布は不動滝と権現滝の総称となり、滝そのものがご神体として崇められ、古くから山岳信仰の修験道の霊場として栄えてきました。根子岳北東麓の標高1500m付近に囲むように続く急峻な岩崖から流れる米子大瀑布は2つの滝の総称となり、権現滝の落差は82m、不動滝の落差は89mあり、日本の滝百選にも選ばれています。米子大瀑布へ繋がる林道が2019年の台風19号で被災し、通行止めになっていましたが、2023年、3年半ぶりに開通しました。

〖群馬〗草津の強酸性の水が造った岩肌「常布の滝」の造形美を見に行こう!

自然湧出量日本一を誇る「草津温泉」は、日本三名泉のひとつであり、圧倒的な湯量と高い殺菌力を持つ強酸性の泉質が特徴です。草津のシンボル「湯畑(ゆばたけ)」は、1975年に芸術家・岡本太郎がデザインを手掛け、温泉街を歩いて周遊できる革新的な設計により、今も多くの人が温泉情緒を楽しめる唯一無二の観光地となっています。熱い源泉を板でかき混ぜて冷ます伝統の「湯もみ」を見学できるショーをはじめ、地元の人々に古くから親しまれてきた共同浴場など、数多くの魅力にあふれた温泉街です。標高2171mの草津白根山の麓を流れる大沢川に懸かる落差40mの「常布の滝」は、草津の強く強酸性を含んだ水と火砕流などの火山活動によって岩盤が溶食して独特な色合いの岩肌が特徴的な日本の滝百選に選ばれている滝です。

〖岐阜〗圧倒的な断崖絶壁から降り注ぐ「根尾の滝」の白銀の直線美を見に行こう!

標高3067mの霊峰、御嶽山の麓に位置する下呂市小坂町は、約5万4千年前の御嶽山の噴火で流れ出た溶岩がつくり出した巨大な岩壁「巌立(がんだて)」があり、高さ約72m、幅120mに渡って垂直に切り立った柱状節理が特徴です。日本の滝百選に選出されている「根尾の滝」をはじめ、220ヵ所もの滝がある日本一滝の多い町です。日本の滝100選に選ばれており、小坂町に数ある滝の中でも代表的な「根尾の滝」は、輝石安山岩の断崖を一気に流れ落ちる落差63m、幅約5mの直瀑です。江戸時代幕末の著名な書家・画家である貫名海屋(ぬきなかいおく)の水墨画にも描かれており、古くからその神秘的な美しさが知られていました。

〖愛知〗礫岩が織りなす清冽な断層「阿寺の七滝」を見に行こう!

愛知県東部に位置する新城市(しんしろし)は、約8割が森林という豊かな自然と織田・徳川連合軍と武田軍が戦った長篠・設楽原の戦いがあった場所となり、長篠城址や火縄銃の演武が行われるお祭りなどがある歴史を感じられる地域です。三河の嵐山と称される「桜淵公園」や1300年の歴史を持つ「湯谷温泉」など観光資源が豊富で、国の名勝および天然記念物に指定され、「日本の滝100選」にも選ばれた「阿寺の七滝(あてらのななたき)」があります。巣山高原を源とする阿寺川に懸かる「阿寺の七滝」は、全長70mの距離を名前の通り7段になって流れる滝となり、上から①2m、②4m、③2m、④25m、⑤7m、⑥13m、⑦9mとなり、計62mの落差があります。2500万年ほど前に堆積した岩石の礫から構成されている礫岩(れきがん)の断層崖と、上から2番目と5番目の滝壺は長い年月をかけて水が削り上げた巨大な円筒形の穴「甌穴(おうけつ)」があるのが特徴です。滝の下の礫岩は「子抱石」とも呼ばれ、子宝を授かるという言い伝えがあり、陰陽師の安倍晴明が若年期に修行したという伝説が残る地でもあります。

〖神奈川〗窪んだ岩壁をまっすぐに落下する「洒水の滝」の迫力を感じよう!

足柄上郡山北町、酒匂川の支流、滝沢川から流れ落ちる「洒水の滝(しゃすいのたき)」は、三段からなり、落差は一の滝69m、二の滝16m、三の滝29mあり、「日本の滝百選」「全国名水百選」「かながわの景勝50選」に選ばれている名瀑です。鎌倉時代初期の真言宗の僧、文覚上人が100日間この水に打たれて荒行を積んだと言われ、滝の手前には文覚上人が安置したとされる洒水の滝不動尊を祀る「常実坊(穴不動)」があり、古くから相模の国第一の滝とされ「新編相模国風土記稿」では、「蛇水の滝(へびみずのたき)」と記されています。

〖静岡〗静寂を切り裂く「浄蓮の滝」の白銀のカーテンを見に行こう!

伊豆半島のほぼ中央に位置する伊豆市湯ヶ島は、川端康成や井上靖、梶井基次郎など多くの文豪に愛され「伊豆の踊り子」は、湯ヶ島温泉の宿で執筆された学者ゆかりの地です。伊豆半島を流れる狩野川の上流部、本谷川を流れる「浄蓮(じょうれん)の滝」は、約1万7000年前の火山活動によってできた玄武岩の溶岩流が形作った柱状節理(ちゅうじょうせつり)の岩肌を流れる落差25m、幅7m、深さ15mの直爆です。明治時代末期までは断崖と深い谷に阻まれて容易に人が近づけない秘境で、滝のそばに明治時代まであった「浄蓮寺」が名前の由来とされています。石川さゆりさんが歌う名曲「天城越え」にも登場し、日本の滝百選の一つに選ばれている神秘的な雰囲気を漂わせる滝です。

〖三重〗神秘的な滝が次々と現れる「赤目四十八滝」でたっぷりと滝と自然を満喫しよう!

室生赤目青山国定公園の中心に位置し、滝川の上流に連なる「赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)」は、渓谷にある数々の瀑布の総称で、赤目の名前は、役の小角が滝に向かって行を修めていると、不動明王が赤い目の牛に乗って現れたことから由来しています。伊賀忍者の祖とされる百地丹波が古来より霊地とされてきた赤目四十八滝で修行したとされ、険しい渓谷や滝は忍者の訓練場に適し、多くの忍者を輩出したことも伝えられています。原生林の渓谷に縫うように滝を繋いだ約3.3kmの遊歩道があり、赤目渓谷の多彩な滝や岩石、鮮やかな木々の神秘的な雰囲気の中を3時間程度で散策できます。オオサンショウウオをはじめ、貴重な生き物たちの宝庫でもあり、「日本の滝100選」「平成の名水百選」「森林浴の森100選」「遊歩100選」に選ばれています。

〖奈良〗澄み切った大自然に包まれる「笹ノ滝」の神秘を感じよう!

奈良県吉野郡十津川村は東京23区より広い約627㎢の面積を有する日本一広い村であり、約96%を森林が占める雄大な山々に囲まれた村です。熊野古道「小辺路」「大峯奥駈道」や玉置神社は世界遺産に登録され、谷瀬の吊り橋や瀞峡などの観光名所が数多く存在する自然の恵みが豊かな十津川村は、全国で初めて「源泉かけ流し宣言」をした村となり、十津川温泉郷には3つの源泉「湯泉地温泉」「十津川温泉」「上湯温泉」があります。十津川支流の滝川上流部、標高500m付近の苅安谷に懸かる「笹ノ滝」は、大峰山脈の標高1799mの釈迦ヶ岳などを源とする落差32mの直爆です。日本の滝百選に選ばれており、白糸のようにダイナミックに流れる水飛沫が、静寂の大自然の中に響く心が澄み渡る癒しのスポットです。

〖奈良〗7段になって流れる壮大な「不動七重の滝」のエメラルドグリーンに輝く滝壺を見に行こう!

吉野郡下北山村前鬼、約1300年前「鬼」であった夫婦の「前鬼(ぜんき)」「後鬼(ごき)」が住み着き、悪事を働かせていましたが、修験道の開祖である役行者が訪れた際に説教し、悔い改めて、教えに従って修行者を助けたとされる伝説があり、明治半ばまでその子孫の宿坊が5つありましたが、現在は五鬼助さんひとりがこの地を守り続けています。吉野熊野国立公園の特別地域に位置し、修験道の聖地を流れる「不動七重の滝」は名前の通り、七段に分かれて流れ落ちる落差約160mの段瀑です。日本の滝百選にも選ばれており、水量豊かな前鬼川の清流が作り出すエメラルドグリーンの河川は「前鬼ブルー」と呼ばれ、春の新緑や秋の岩肌に映える紅葉の彩りは美しく神秘的な姿を見ることができます。

〖奈良〗壮大な絶壁を落下する「中の滝」と大台ヶ原の自然を感じに行こう!

奈良県と三重県の県境に位置し、吉野熊野国立公園の中心地にある標高1695mの大台ヶ原は、日本百名山の1つに数えられ、国内有数の多雨地域となり、年間降水量は約4800mmと湿潤な気候には、トウヒやブナの原生林、断崖絶壁などの壮大な自然の景観が見れる場所です。ひと握りの登山者だけしか入ることのできない深い奥山でしたが、昭和36年(1961年)に大台ヶ原ドライブウエイが開通し、車で行くことが可能になったことで飛躍的に来訪者が増えました。遊歩道が整備されおり、登山初級者でも気軽に利用できる一周約9km、約4時間のルートは絶景を楽しめる散策コースです。散策コースの途中にある大蛇ぐら(おろちぐら)から望むことができる「中の滝」の落差は約250m、日本の滝百選にも選ばれる名瀑となり、三段構成の巨大な滝は荘厳な景観が魅力です。
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