日本で一番長い河川である千曲川に沿って広がる長野盆地の東岸に位置する長野市松代町は、戦国時代から十代の藩主に渡って真田家が松代藩主を務め十万石の城下町として栄え、明治時代に入るまでの250年間続きました。
真田家歴代の墓がある長国寺や松代城跡をはじめ史跡が多く残り歴史の深さが感じられ、家臣として仕えてきた武田信玄の隠し湯として兵士を癒したと言われる名湯が「加賀井温泉」です。
800年もの長い歴史を持つ加賀井温泉の湯を守り続けている「一陽館」は、以前は旅館として営業していましたが、現在は日帰り入浴施設として昔ながらの湯治の文化が受け継がれています。

訪問日:2025年10月
細い路地を入ったところに駐車場があり、車を停めて奥にある家屋の方へ歩いていくと加賀井の湯の説明看板が立てられていました。
受付をする場所を探していると案内の人が出てきて料金をお支払いした後、初めての人は館内の説明をするとのことでマイクを使って利用ルールの案内が始まりました。

内風呂の横には勢いよく湧き出る源泉場があり、湧き出たばかりの湯は透明で、空気に触れると茶色くなる湯ですと温泉についていろいろ説明がされました。
炭酸を含む源泉がボコボコと音を立てて勢いよく湧き出していたのですが、施設内の写真撮影は一切禁止とのことで、スマホはバックにしまって出さないでくださいと強く注意を受けましたので、写真を撮る事ができませんでした。

説明が終わって浴室に入るとカーテンで仕切られた小さな脱衣所と浴室内にも棚が設置されていて仕切りがない場所で着替える昔ながらの作りです。
昔から変わらずそのままの設備なので洗面台やドライヤー、アメニティなどはありません。
また、洗い場やお湯の蛇口もありませんので、石鹸で体を洗うことはできません。
お湯に浸かるだけの温泉場となります。

温泉に入る方法も独特で、受付の人が説明してくれた通りに横に長い浴槽の端のお湯が排出される場所で浴槽のお湯を桶ですくって体を綺麗に洗ってから湯船に入っていきます。
湯口から流れてくる湯はシュワシュワして無色透明でしたが、浴槽の湯は茶褐色で独特な泉質です。

お湯の温度は高くないので、長くゆっくりと浸かっている事ができます。
露天風呂は混浴となり、内湯の隣にあり窓から見えますが、直接つながった通路がありません。
露天風呂に脱衣所もないので敷地内を裸で歩いて露天風呂に行かないといけませんが、お年寄りの方達は気にせず歩いていました。
湯浴みがあれば湯浴みを着て入ってよいとの事ですが、別途1300円で購入が必要となります。

湧き出してすぐに内湯の浴槽に源泉が注がれているので、内湯でフレッシュな湯が楽しめるますので、内湯だけでも濃厚なお湯をじっくり堪能できます。
入浴ルールが独特なので、一般的な入浴施設と思って行くと戸惑うと思いますが、泉質は抜群によかったです。
- 日帰り入浴料金:500円(2025年現在)
- 日帰り入浴営業時間:8時~19時
- 泉質:含二酸化炭素・鉄(II)-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性中性温泉)
- ph値:4.3(中性)ph値とは
- 住所:長野県長野市松代町東条55