長野県安曇野市、燕岳東側山麓、標高1462mの場所にある中房温泉は、江戸時代後期1821年(文政4年)、生糸のつや出しに使うミョウバンを採掘するため一帯に入り、湧き出る温泉を利用して湯小屋を設けて温泉を開発したのが始まりと伝えられています。
明治に入ると中国産の安価なミョウバンが流通し、採掘は下火になりましたが、代わって登山客が訪れるようになり湯治場として発展しました。
中房温泉の施設には田村薬師堂や山の神の社など江戸末期に建設された国登録有形文化財が数多く残ります。
1件の宿が持っている源泉数と湧出量は日本一を誇り、登録している源泉は29つ、宿の裏山には噴気と湯けむりに包まれた内湯と露天風呂は合わせて27つあります。
中房温泉の日帰り施設として2006年にオープンした「湯原の湯」は、巨岩を積み上げた2つの露天風呂があり、異なる源泉が注がれ、加温はもちろん、加水なしの自然湧出する源泉100%かけ流しの温泉です。

訪問日:2025年6月
中房温泉までは車がすれ違うのが難しい場所もある山深い林道を30分程走らせた山奥にあり、冬季封鎖されています。
4月に通行が解除されますが、訪問した時は通行解除前に林道の崖崩れにより一般車両は通行禁止の状態でした。(当年8月に通行禁止は解除されました)
崖崩れの場所まではバス行く事になり、崩れた箇所は徒歩で通過していきます。
その後は無料の車両で中房温泉まで送迎してくれます。
燕岳の登山口に温泉施設がありました。
売店もありソフトクリームも販売していました。

館内に入るとウッディな山小屋の雰囲気となり、奥に湯上がりゆっくりできる休憩スペースがありました。

今回は脱衣所2の方のお風呂に入りましたが、②と③は同じ源泉となり3種類の源泉を使用しているようです。

①妙見の湯 「湯原の湯」の横、合戦沢上流約100m妙見岩の下にある大きな岩の割れ目から自然湧出している湯
②③古事記の湯 中房温泉の無料駐車場の堰提より自然湧出している湯
④薬師の湯1号 中房温泉の代表的な源泉、中房温泉の建物の裏側から自然湧出している湯
脱衣所はカゴと鍵付きロッカーがありました。

洗面台は2つ、ドライヤーは2つありました。
水飲み機はありません。
化粧水などのアメニティの備え付けはありません。

洗い場は5つありました。
室内のお風呂場はなく洗い場も野外ですが、洗う場所は屋根があり日差しは遮られています。
シャワーは手動でお湯のと水のハンドルを回して自分で調節するタイプです。

ボディーソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。
岩風呂の浴槽が2つあり、小さい浴槽は5人くらいの大きさでぬるいお湯が注がれていました。

大きい浴槽は10人位の大きさで熱めの温度のお湯でした。

お湯の色は透明で白い湯の花が浮いていて、肌にしっとりと馴染むよい湯です。

大きい浴槽は湯船の底がぬるぬるで滑りそうになるくらいお湯のヌルヌル度が高い湯でした。

小さい浴槽は長く入っているのに丁度いい温度で、自然を感じながらゆっくり癒されました。
サウナはありません。
現在はバスを乗り継ぎしないと行けないですが、8月のお盆前には崖崩れの改修は完了して自家車で通行できるようになるとのことです。
多数ある他の源泉は宿泊しないと体験できないので、いつか宿泊で訪問してみたい温泉No.1の素敵な温泉宿です。
- 日帰り入浴料金:950円(2025年現在)
- 日帰り入浴営業時間:9時半~17時
- 泉質:単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
- ph値:8.9(アルカリ性)ph値とは
- 住所:長野県安曇野市穂高有明