〖群馬〗湯治文化を今に伝える「鹿沢温泉 紅葉館」で名湯に癒されよう!

温泉
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群馬県の最西端、標高2101mの湯ノ丸山の麓、嬬恋村田代地区にある「鹿沢(かざわ)温泉」は、1300年程前、猟師が山中で鹿に出合いその後を追いかけると、突然姿が消えて湯が湧き出したと伝わっており、温泉の名前の由来になっています。

源泉が豊富で良質であったため、延享元年(1744 年)には湯小屋が15軒ありましたが、1918年(大正7年)の火災でほとんどの温泉街が焼失し、「紅葉館」のみがその地で昔ながらの湯治場を守り、他の旅館は4kmほど下った場所に移転して新鹿沢温泉として営業をしました。

大火後も移転せず大正時代の建物を補修しながら源泉を守っている「紅葉館」は、古くからの湯治場の雰囲気を今に残している旅館で、源泉は2つ、古くから鹿沢温泉として知られている「雲井の湯」、もう一つは敷地内に湧いている「竜宮の湯」があり、打たせ湯として伝統的な湯治スタイルで入浴できます。

訪問日:2025年11月

長野県東御市から嬬恋方面へ県道94号線を走らせていくと群馬県に入り、湯の丸スキー場を過ぎた静かな場所に旅館がありました。

駐車場は旅館の建物から道を挟んだ向かい側に停めました。

日帰り入浴はこちらかという看板の入口から館内に入っていくと、古びた建物ですが、室内は純和風の雰囲気で綺麗です。

入ってすぐに畳の休憩スペースがあり湯上りにのんびりできそうです。

休憩スペースを抜けて通路を歩いていくと浴室がありました。

脱衣所は木の棚が設置されてカゴがありました。

水飲み機はありません。

洗面台がありませんので、ドライヤーやアメニティなどもありません。

洗い場が1つありますが、シャワーは見当たらず、一つあった蛇口は冷たい水でした。

ボディーソープ、リンス、シャンプーは備え付けられていますので、体を洗うことはできますが、浴槽のお湯を桶ですくって流す方式です。

浴槽からお湯を汲むためには床に座る必要があるので、湯を汲みながら体や髪を洗うのが少し大変でした。

内風呂は1つあり、正方形の浴槽は4人位が入れる大きさです。

浴室の壁面には「火を囲み踊る女神のレリーフ」が掘られており、大戦中に疎開した彫刻家が制作したものとの事です。

とても素敵な壁画で歴史を感じます。

露天風呂やサウナはありません。

この旅館は昭和にヒットした「雪山讃歌」の発祥の地と言われており、京都帝国大学の山岳部員が1927(昭和2)年、吹雪で身動きができなかった時にこちらの宿で作ったと言われています。

薄茶色に濁ったお湯は湯の花が浮いていて気持ちが良かったです。

打たせ湯に入りたかったですが、故障しているとのことで入る事ができませんでした。

脱衣所にドライヤーがなかったので、日帰り入浴の場合は髪を乾かす事ができないので、少し寒い思いをしました。

ほんのり鉄分の匂いを感じる良い湯と、昔ながらの雰囲気の湯治場を感じれる浴場ですが、洗い場の設備は難点がありますので、ちゃんと体を洗いたい場合は他の浴場を選んだ方がよいかと思います。

歴史を感じる湯治場の雰囲気と素晴らしい泉質の旅館だと思いますので、宿泊してのんびりと何度も入りたい湯だと思いました。

  • 日帰り入浴料金:500円(2025年現在)
  • 日帰り入浴営業時間:10時~16時
  • 泉質:マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩温泉(中低張性高温泉)
  • ph値:6.6(中性)ph値とは
  • 住所:群馬県吾妻郡嬬恋村田代681