長野県の北東部に位置する野沢温泉は、奈良時代にこの地を訪れた行基によって発見されたとされ、江戸時代には飯山藩主が別荘を建てて湯治場として発展しました。
江戸時代末期は複数の村から成る地域でしたが、合併を繰り返し1956年(昭和31年)日本で唯一、村の名前に「温泉」が付く「野沢温泉村」が誕生しました。
野沢温泉には30余りもの源泉と、村内に点在する13の外湯があり、自然に湧き出す100%天然の温泉をかけ流ししている外湯は、江戸時代より続く「湯仲間」という制度によって守られ、現在も清潔に維持管理されています。
数々の名曲の作詞を手掛けた文学博士の高野辰之が70歳の生涯を閉じた地が、野沢温泉だったことから建設された「おぼろ月夜の館 斑山文庫」の近くにある「十王堂の湯」は、閻魔堂が目の前にある立地から十尊に由来して名前が付けられています。

訪問日:2025年6月
昭和を感じるレトロな2階建ての建物は、1階が女湯、2階が男湯と変わった作りになっています。
温泉たまごを作れる釜や地元の方たちが利用する洗濯場もあります。
1階の女湯に入って行くと脱衣所と浴室は分かれていない昔ながらの雰囲気の浴場です。
カゴはありませんので棚に洋服を置いて着替えます。

貴重品の鍵付きロッカーがあります。
洗面台やドライヤーはありません。

洗い場にシャワーははなく、鏡と水が出る蛇口が2つあります。
椅子がありませんので体や髪を洗う場合は床に座って浴槽のお湯を桶で汲んで洗うことになります。
ボディーソープやシャンプーなどもありませんので、洗いたい場合は持参が必要です。

内風呂は正方形のタイルの浴槽が1つとなり、少し古さを感じる浴槽です。
源泉は「丸釜、茹釜、竹伸し釜、下釜、御嶽の湯混合(麻釜(おがま)」を使用しています。
湯の温度がすごく熱く何度も体にお湯をかけて熱さを慣らして入っていきました。

入れたとしても熱くて長く入っている事は難しかったですが、短い入浴でも体の疲れがすっと取れた気がしました。
源泉掛け流しの新鮮なお湯はとても気持ちがよかったです。
- 日帰り入浴料金:無料(2025年現在)
- 日帰り入浴営業時間:6時~22時
- 泉質:単純硫黄温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- ph値:8.6(アルカリ性)ph値とは
- 住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9604