長野県小谷村と新潟県糸魚川市にまたがる上信越高原国立公園にある標高1963mの「雨飾山」は、日本百名山に選出されており、百名山の生みの親である「深田久弥」も親しんだ歴史のある旅館です。
標高850mの山腹に建つ「山田旅館」は、江戸、明治、大正、平成とそれぞれの時代に建築された建物が軒を連ね、木造建築6棟が文化庁の登録有形文化財になっています。
武田信玄と上杉謙信によって戦われた合戦の折に、武田勢の落武者が発見したと伝えられる温泉は、400年余の歴史があり、鮮度、湯量、良質で効能豊かな温泉は昔から湯治療養に親しまれ、現在でも湯治場の風情を大切に残しています。
元湯と新湯の2本の自家源泉を持ち、旅館の裏手から適温で湧き出る湯は、加水や加温する事なくそのままの状態で浴槽に掛け流しされています。

訪問日:2025年7月
国道148号から雨飾山の登山口へ向かう林道を10kmほど走った山の中に旅館がありました。
昔の風情を残す建物はどこか懐かしく感じます。
建物前の敷地内の駐車場に車を停めて受付にいくと館内もレトロな雰囲気が漂っていて素敵でした。

外湯展望風呂と元湯湯殿の二つの浴場があり、それぞれ別に料金を払う方式でしたので、展望風呂の方に入って見る事にしました。
受付棟から外に出て敷地内の奥に歩いて行きました。

案内がありますので、指示に従って進んでいきます。

浴室棟の前に飲泉場がありました。

チョロチョロと流れている温泉を飲んでみるとまろやかな味でとても美味しかったです。

昔ながらの雰囲気が漂う浴室棟は別の旅館として営業していましたが、廃業した為、その場所に平成26年に徳武棟梁によってリニューアルして使用しています。

浴室棟に入ると湯上りに休憩できる畳のスペースがありました。

脱衣所はカゴでした。

洗面台は2つ、ドライヤーは1つありました。
化粧水などのアメニティはありません。
水飲み機はありませんでした。

洗い場は3つありますが、シャワーは2つです。
シャワーは水とお湯のハンドルを自分で調節するタイプです。
ボディーソープとリンスインシャンプーが備え付けられています。

内風呂は木の作りの浴槽が1つあり、4人くらいの大きさでした。
温泉のお湯は掘削やボーリングなどで温泉を掘り当てるのではなく、自然に湧き出したままの源泉を完全かけ流しで提供されており、肌触りが良くて滑らかなお湯です。

湯口から新鮮な源泉が掛け流されていて大きな浴槽でひとり温泉を満喫することができました。

ドアから外にでて通路の先に展望風呂がありました。
木の作りの浴槽が1つあり、4人位の大きさです。

展望風呂の真下に道路があるので女性の展望風呂は柵で囲われており周りから見えないように作られています。
解放感はないですが、山々を見渡しながら入浴する事ができるので、木のぬくもりを感じる空間でしっぽりと良い温泉を味わうことができます。

湯口から薄い茶色のお湯が掛け流されていて、肌触りがしっとりしていて、自然を感じながらの入浴はとても癒される時間になりました。
展望風呂は11月頃〜4月中旬までの冬季はやっていませんので、夏季のみの営業です。

のどかな自然の中で良質な温泉を味わえる幸せな時間を過ごせました。
何日かここで湯治でをしながらのんびりと過ごしたら体も心も穏やかな気持ちになれるそんな旅館だと感じました。
- 日帰り入浴料金:各700円(内風呂・展望風呂)両方入ると1200円(2025年現在)
- 日帰り入浴営業時間:10時~14時半
- 泉質:ナトリウム-炭酸水素塩温泉(低張性中性高温泉)
- ph値:6.9(中性)ph値とは
- 住所:長野県北安曇郡小谷村中土18836